こんばんは。
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暑い。
◇
テレビで流れてくる度にチャンネルを変えてしまうんだけど、
この世界はチェスボードみたいだろうか?
市松模様の?
そんな風に感じたことがない僕は、
実は違う世界に生きているんだろうか?
◇
さてさて、
自宅の未読書の山から抜き出して、
立て続けに読んだ2冊。
なだいなださんの本は初めて。
最初の章に、
「私は、自分のまわりの人間が、右に行けば左に行き、
左に行けば右に行こうと思っています。
これが、私の生きていくうえでの、唯一つの原則といえるでしょう」
と。
個人的に、こういう人が好き。
その反対の人は、どちらかと言えば苦手。
さておき、
『人間、この非人間的なもの』(1985年)は、
ユーモアとウィットとペーソスの見事な混成で、
最後まで楽しめた。
80年代半ばに書かれたこの本を読んで、
残念ながら変わっていないものを多々知る。
いつか再読したい一冊。
まずは、
手持ちのなだいなださんの他の著書が優先。
右の、
『健康的で〜』(2020年)は、
なだいなださんと同じで精神科医の方の著作。
どちらもその時代を論じているという点では同じだけれど、
こちらは論文的ナラティヴ。
読んでいて、
納得できる場所が多いけれど、
ユーモアもウィットもないので、
納得できる場所が多ければ多いほど落ち込むことになった
(寝る前に読む本じゃないかも知れない)。
それでも、
現状を把握する一助であることは間違いない一冊。
その先に何を描くかは、
多分に読者に任されているとしても。
しかし、
故人となってしまったあの首相の迷言「美しい国」が、
逆から読むと「憎いし苦痛」となるのを本書で初めて知った。
「ところが資本主義や個人主義や社会契約をすっかり内面化している私たちは、
(中略)子育てのリスクやコストパフォーマンスを計算し、
経済的にペイしないと判断するや子育てを諦める」
-『健康的で〜』
という様な文言を、
寝ている子供の横で読むのは初めての経験だった。
そうか、
そういう判断もあるんだ。
一度、スーダラ節でも歌ってみたら良いんじゃないかな?
◇
新譜。
とても素敵。
それでは、また明日。
SIMON
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