run in the dark

こんばんは。

最近、

休日の度に自宅近くの広大な畑の周りを走っています。

(北アルプスが見渡せる周回コース)

一昨日、

涼しくなってから走ろうと思い、

時間を忘れ18時過ぎまで読書。

気が付けば既に日は落ちていたので、

いそいそと走りに行きました。

(アルウィンから見た光景。

平野の向こうの山/斜面が私が走っている所)

殆どと言って良い程街灯の無い周回コース。

走り始めた時には既に大量のコウモリが畑の上空を乱舞。

そのままどんどん暗くなって行き、

腕に嵌めた(バックライトの無い)時計は全く読めなくなり、

足下のド派手なランニングシューズも仄かに白くしか見えなくなった。

代わりに、

北アルプスの前景に広がる松本平の街灯りが刻々と明るさを増し、

頭上を仰ぎ見れば星々も力強く輝き始めた。

壊れかけの蛍光灯みたいな雷もちらりと雲内で瞬く。

綺麗な光。

それらのヴァリエーション。

最終的に、

振っている腕さえ見えなくなった。

自分の呼吸と時折踏んで鳴る砂の音だけが耳に届く。

見知った道程が闇に溶けて別物になっていく。

そんな闇の中を走ったのは初めてだった

(都会ではなかなか味わえない類いの闇)。

安全な事では無いかも知れないのでお勧めは出来ませんが、

最近感じた中で一番印象的な感覚/感情でした。

しっかりした闇を味わったのは何時ぶりだろう。

闇には力がありますね。

光と同じで。

SIMON