こんばんは。
15.7 / 25.7 ℃ 曇/雨
湿度は高水準を維持。
◇
1日の仕事を終えたアンパンマンが、
ジャムおじさんの焼く新しい頭を小屋の裏手で待っている
(景気が上向かないから、
出動回数は増えはするものの減りはしない)。
薄暗がりの中地面に腰を下ろし、
もぎりとって貧しい人たちに手渡した、
右側頭部があった場所にそっと右手を当ててみる。
手が、
かさぶたみたいにカピカピに乾いたアンに触れる。
同時に、
乾ききっていないアンが少し手にくっ付いてしまう。
疲れた面持ちで手に付いたアンを暫し眺め、
何となくそれを口に運んでみる。
思いの外美味しい。
同時に疲れが潮の様に引いて行くのが感じられる。
「ひょっとして...」と、
躊躇いながらも自らの頭を千切って口に運び、
それを咀嚼し嚥下する。
「あかん! 100m、8秒台で走れそうや!」
積年の奉仕活動からの疲労が、
予期せず禁断の味とその効果をもたらす。
この頃から、
校舎の裏でタバコをふかす往年の学生の様に、
小屋の裏でドキドキしながら自らの頭を千切り、
それを食べる習癖が始まる。
物事は常態化し、
その事から飽きが生じるのは世の常。
時を待たずして、
帯同する同僚たちの頭をチラチラ盗み見る様になる。
カレーパンがいる。
食パンもいる。
おむすびだっている。
一体どんな味なんだろう、
と。
勿論、
同僚たちはいつもと違うその視線に気付く。
「どないしたん?」と尋ねもする。
それでも、
彼らしくない恥じらいを含んだ曖昧な答えしか返って来ない。
「相当疲れとるんやろうな」と、
事情を知らない優しい同僚たちはアンパンを心底心配する。
アンパンマンの頭は、
(現実に換算すれば120kgもあるそうなので、)
一つ焼くのにも相当な時間と労力を必要とする
(お陰で、
ジャムおじさんは室伏選手並みにマッチョだろうし、
時折あの頭を空まで投げ上げるバタ子さんも、
重量挙げの三宅宏美選手みたいにマッチョな筈だ)。
そして、
アンパンのみならず、
食パンも焼かなければいけないし、
カレーパンはあの大きさのものを揚げなければならない
(夏場は地獄だろう)。
出動回数が増えれば増えるほど、
ジャム&バターの疲労もそれに正比例して蓄積される。
勿論、
アンパンのみに何かが起こると考えるのは、
やはり理に敵っていない。
人類の進化や文明の(遠隔地での)同時期の発生に似て、
程なくして同僚たちも、
それぞれでそれぞれの禁断の味を知る事になる。
この時期から、
空を飛んだり地を行ったりする同僚たちが、
不穏な目配せを繰り返す様になる。
その事で、
各々の内に手で触れる事が出来そうな程確固とした猜疑心が生まれる。
いつも最後尾を飛んでいる食パンを、
他の同僚は冷めた目で見遣る。
「あいつが一番薄味やろな」
その目にはもう優しさは(微塵も)宿っていない。
でも、
ふとした拍子に天丼だけが気付く。
「待てよ、
ジャムもバターもチーズもあるやんけ!」
物事が臨界点を迎えるまでに、
思いの外時間は掛からない。
みんながグーの音も出ぬ程疲れ切って帰って来た日にそれは起こる
(お調子者も自らの鉢を箸で叩きすらしない)。
ボロボロになった雑多なパンたち。
砂まみれで乾ききったお米系が少々。
疲弊し切ったジャム&バター。
犬は雑食。
残念ながら、
大型バスに乗って切符を回すみたいな、
フレンドリーな展開にはならない。
誰かの丼はかち割られることになり、
様々なパンくずや米粒やアンが飛散する。
(画的には、三池監督かイーライ・ロス監督にお任せしたい)
◇
(景気が上向かないから、
出動回数は増えはするものの減りはしない)。
薄暗がりの中地面に腰を下ろし、
もぎりとって貧しい人たちに手渡した、
右側頭部があった場所にそっと右手を当ててみる。
手が、
かさぶたみたいにカピカピに乾いたアンに触れる。
同時に、
乾ききっていないアンが少し手にくっ付いてしまう。
疲れた面持ちで手に付いたアンを暫し眺め、
何となくそれを口に運んでみる。
思いの外美味しい。
同時に疲れが潮の様に引いて行くのが感じられる。
「ひょっとして...」と、
躊躇いながらも自らの頭を千切って口に運び、
それを咀嚼し嚥下する。
「あかん! 100m、8秒台で走れそうや!」
積年の奉仕活動からの疲労が、
予期せず禁断の味とその効果をもたらす。
この頃から、
校舎の裏でタバコをふかす往年の学生の様に、
小屋の裏でドキドキしながら自らの頭を千切り、
それを食べる習癖が始まる。
物事は常態化し、
その事から飽きが生じるのは世の常。
時を待たずして、
帯同する同僚たちの頭をチラチラ盗み見る様になる。
カレーパンがいる。
食パンもいる。
おむすびだっている。
一体どんな味なんだろう、
と。
勿論、
同僚たちはいつもと違うその視線に気付く。
「どないしたん?」と尋ねもする。
それでも、
彼らしくない恥じらいを含んだ曖昧な答えしか返って来ない。
「相当疲れとるんやろうな」と、
事情を知らない優しい同僚たちはアンパンを心底心配する。
アンパンマンの頭は、
(現実に換算すれば120kgもあるそうなので、)
一つ焼くのにも相当な時間と労力を必要とする
(お陰で、
ジャムおじさんは室伏選手並みにマッチョだろうし、
時折あの頭を空まで投げ上げるバタ子さんも、
重量挙げの三宅宏美選手みたいにマッチョな筈だ)。
そして、
アンパンのみならず、
食パンも焼かなければいけないし、
カレーパンはあの大きさのものを揚げなければならない
(夏場は地獄だろう)。
出動回数が増えれば増えるほど、
ジャム&バターの疲労もそれに正比例して蓄積される。
勿論、
アンパンのみに何かが起こると考えるのは、
やはり理に敵っていない。
人類の進化や文明の(遠隔地での)同時期の発生に似て、
程なくして同僚たちも、
それぞれでそれぞれの禁断の味を知る事になる。
この時期から、
空を飛んだり地を行ったりする同僚たちが、
不穏な目配せを繰り返す様になる。
その事で、
各々の内に手で触れる事が出来そうな程確固とした猜疑心が生まれる。
いつも最後尾を飛んでいる食パンを、
他の同僚は冷めた目で見遣る。
「あいつが一番薄味やろな」
その目にはもう優しさは(微塵も)宿っていない。
でも、
ふとした拍子に天丼だけが気付く。
「待てよ、
ジャムもバターもチーズもあるやんけ!」
物事が臨界点を迎えるまでに、
思いの外時間は掛からない。
みんながグーの音も出ぬ程疲れ切って帰って来た日にそれは起こる
(お調子者も自らの鉢を箸で叩きすらしない)。
ボロボロになった雑多なパンたち。
砂まみれで乾ききったお米系が少々。
疲弊し切ったジャム&バター。
犬は雑食。
残念ながら、
大型バスに乗って切符を回すみたいな、
フレンドリーな展開にはならない。
誰かの丼はかち割られることになり、
様々なパンくずや米粒やアンが飛散する。
(画的には、三池監督かイーライ・ロス監督にお任せしたい)
◇
この数ヶ月、
「回生充電」について考えていました
(電動自転車などで用いられている省エネ技術で、
坂道を下る時や惰性で走行する時などに、
モーターから逆流する電気を利用して、
自らバッテリーを充電する優れた機能の事です)。
そんな風に、
自分自身を「回生充電」出来ないのだろうか?
と。
と。
あれこれ試行錯誤してみた結果、
途中から頭と身体が付いて来なくなりました。
効率的な「休み方」には検討の余地が多々。
やはり、
「お休み」って大事なのだと思います。
心身ともに換気が必要。
◇
やはり、
「お休み」って大事なのだと思います。
心身ともに換気が必要。
◇
「回生充電」について考えていた時、
上のお話が頭の中で勝手に始まりました。
アンパンマンファンの方、
大変失礼いたしました。
アンパン、
大好きですよ。
関係ないか。
SIMON
上のお話が頭の中で勝手に始まりました。
アンパンマンファンの方、
大変失礼いたしました。
アンパン、
大好きですよ。
関係ないか。
SIMON
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