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長野県松本市 ユニセックス セレクトショップ Simon's&co.(サイモンズ&コー.)

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2020年1月24日金曜日

"not made in JAPAN"


こんばんは。

(1/2)

突然で恐縮ですが、
少しだけ真面目なお話を。

これまでSimon'sでは、
主に"made in JAPAN"のitemを取り扱って来ました。
それでも、
USA、ITALIAで作られたitemを扱った事もありましたし、
NEPAL、MEXICO、VIETNAM、CHINAなどで作られたitemもありました。

「その上で」です。

これまで数件の工場を見学させて頂いた所、
国内の工場で働かれている方は、
日本人より海外の方、
或いは「海外からの技術研修生」が多く従事されていました。

そして、
それらの研修生の就労期間は「長くて3年」で、
「技術が身に付いた頃に帰国してしまう」、
という悪循環が在るのもまた事実。


「"made in JAPAN"を謳った方が箔が付く」
という傾向が厳然と在る中、
数多のbrandが国内工場のスケジュールを押さえようとし、
「工場には針子が足りない」
という声もチラホラ聞こえて来ます。

お陰で、
品質、納期などにおいて、
問題が生じてしまうこともあるようです。


Simon'sで取扱っている殆どのbrandさんは、
独自で工場/工房を有していたり、
または信頼の置ける工場と提携していたり、
独自に職人さんを抱えていたりしますので、
実際的な問題は身近ではありませんでした。
それでも、
"made in JAPAN"と"not made in JAPAN"
を併用せざるを得ないbrandさんもあります。

その最大の理由は、
(経営的な側面は否定できませんが、)
品質と納期のバランス」、
だと思います。


周知の通り、
第一次/第二次産業に従事する人が増える見込みは、
残念ながら高くはありません。
以降、
減ることはあれ、
国内工場が新設されることは、
あまり現実的では無いでしょう。

"made in JAPAN"
をイメージだけで語ってしまうと、
ハリボテの裏側は隠せると思いますが、
現実は上記の通りで、
国内工場で従事されている方々は、
「海外出身者の多いラグビー日本代表」
みたいなものです。

"made in JAPAN"
but
"made by foreigners"

この状態を"one team"と肯定した上で邁進しているのが、
多くの国内工場です。

余談ですが、
デフレ期に、
海外工場の工賃を引き合いに出して国内工場に賃下げをさせ、
国内工場の首を無慈悲に真綿で絞め上げたのは、
残念ながら我々(同国人)です。
その結果
国内工場(とその後継者)が減ってしまったのも、
悲しいけれど事実です。

私たちは、
余りにも無自覚に、
第一次/第二次産業を蔑ろにして来たのでは無いでしょうか?

大雑把ではありますが、
これが"made in JAPAN"の現在地です。


それでも、
私に中で、
「"made in JAPAN"は世界に誇るquality」
という思いは変わりません。

その中で、
各brandさんが"not made in JAPAN"を選択するのには、
それなりの意図があという事を、
Simon'sは肯定しようと思います。

それでも、
自分の目で見てbrandさんの意向を聞いて、
「濾過」できたitemに限って、
ではありますが。


この様に断りを入れず、
しれっと"not made in JAPAN"を取り扱うことは
私の信条とは反しますので、
長々と書かせて頂きました。

拙い文章で申し訳ありませんが、
ご理解頂ければ幸いです。

店主

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