こんばんは。
-7.4 / 2.8 ℃ 晴
今朝、
ラジオのアナウンサーが
「路面はかちかちです」、と。
殆ど雪は見られない一般道も、
溶けて広がった融雪剤の薄白色に覆われ、
乾いているのに薄ら寒く見えます。
まぁ、
これはこれで冬らしい光景。
北アルプスも雪化粧。
しかもこってり厚塗りで。
◇
昨日で22年。
ここ数年、
「風化させない」という文言を、
この時期にはかなりの頻度で耳にします。
想像力は人間の持つ能力の中で、
一番貴重な能力なのではないでしょうか。
他者をこれ程まで労わる事が出来るのも、
偏(ひとえ)にそこに起因していると思います。
しかしながら、
それにはそれとしての限界もまたあります。
想像力だけでは、
どうしても辿り着けないこともままあるからです。
例えば、
ある種の体験はきっとそうで、
同じ体験をした人にしか分からない事はどうしてもあります。
一番分かりやすいのが病かも知れません。
その他にも勿論諸々がありますし、
被災もまたそうだと思います。
あの恐怖は決して忘れられませんが、
(言い方が正しいかどうかは分かりませんが、)
体験していない人に同じ恐怖が分かるとも思えません。
以降、
東日本大震災と熊本地震などがありました。
阪神淡路大震災とはそれぞれで違ったものでしたが、
通底する「恐怖」は体験者として理解出来ました。
残念ながら、
風化を食い止めるのは至難の技でしょう。
現在の神戸を見て、
震災があった事を感じるのは酷く困難です。
メリケンパークに残された震災遺構を見るだけでは、
あの時の煙たい空気や無残な光景にまで想像は及び用もありません。
だからこそ、
体験した人が折に触れ、
言及すべきなのかも知れません。
起きないに越した事はありませんが、
私たちは地震大国に住んでいるのですから。
いざと言う時は、
そんなに簡単には動けません。
どうか、
「いざという時はそんなに簡単には動けない」
事だけは覚えて置いて下さい。
そうすれば、
冷静になれるまでの時間が少しは短縮出来ると思います。
冷静になる事が出来ない限り、
自分はおろか、
誰の役にも立てません。
パニックは物事を悪化させるのみです。
重度に被災した訳でも無かった私がこんな事を書くのが正しい事かは分かりませんが、
いつか何処かで発災する可能性は依然として高確率で予想されています。
それを見越して講じて来た予防策が機能するかどうかは、
残念ながらその時にならないと分かりません。
だから、
せめて心積りだけでも。
一介の体験者として、
ささやかながらお役に立つ事が出来ればと。
(画像はネット上のものを転用させて頂きました)
SIMON
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