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長野県松本市 ユニセックス セレクトショップ Simon's&co.(サイモンズ&コー.)

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2015年4月15日水曜日

virtue


こんばんは。

今朝は早目に出勤し、
大回りでウォーキング。
歩きながら頭の中に浮かぶあれこれを、
それぞれが行きたい方向に勝手に発展させる。
結果、
時折ひとりで(ちょっとだけ)声を出して笑ってしまう。

病気かも知れない。

途中から雨がいきなり強くなる。
傘を持たずに店を出た事を後悔しても、
もはやAfter Wassyoi(後の祭り)。
掛けていた眼鏡にワイパーが欲しくなる程の雨。
そんな漫画的なずぶぬれ度合いを見て、
すれ違った車の助手席の(多分可愛い)女の子が笑う。

喜んで頂けたのなら何より!

最終的に用事があったPARCOに辿り着いた頃には、
洗車機に突っ込んだ人みたいなずぶぬれ度合い。
用事があった先のお店の女性の方に心配される。

(anyway、ずぶぬれボーイズをご存知ですか?)

お店に戻って、
デニムジャケットを脱ぎ、
デニムパンツを脱ぎ、
備えてあったチノパンツに履き替える。

たまさかの
「備えあれば憂い無し」。


4/14

27連勤は思っていたより身体に堪えたのか、
気が付けば10時間のロングフライト=睡眠
(連勤の後は少し気が立って入眠が遅くなる傾向があり、
今回もその例に漏れず。
13日の晩は色んな本を引っ張り出し、
時間を忘れて齧り読みしていたお陰で入眠時間も随分遅かった)。

ブランチを摂りながら、
「間に合う」/「間に合わない」と花占いin my head。
朝ご飯を作り始めて食べ終える迄には、
毎日の事ながら平均30分が必要。
で、やはり約30分掛けて食べ終えるまで、
頭の中では花占いが継続。
取りあえず顔を洗い、歯磨きを済ませ、
そのまま着替えも済ませる。
花占いgoes on and on and on。
必要なものをHender Schemeのnot eco bag wideに詰め込み、
靴を選ぶ(これに一番時間が掛かる)。
「この時間だと滑り込みセーフかどうだか...」。
「真実か挑戦か」
「挑戦」
真っ黒(にスプレーで塗った)のスニーカーを履き出発。

前回の遠征時には桜は咲いていなかったけれど、
昨日はあちらこちらで桜が満開。
雨の中の桜も悪く無い。
色んな種類の色んな桜が丁度見頃。
ある程度の速度でもって後方に飛び去る薄桃色の群生。
「雅」だと思う。
しかし、
ステアリングウィール(=ハンドル)を握っていると、
は不可

で、
正に滑り込みセーフ。
既に公開予定作品の予告編が流れていた。
"California Down"って、
多分どうしようも無い映画なんだろうけれど、
巨大スクリーンで観ると楽しそう。
今回の映画の前には予告編が流れなかったけれど、
6月公開の"MAD MAX Fury Road"は観に行こうと思っている
(予告編を観る限りにおいて、
最早字幕すら要らなさそうな気がして来る...)。
巨大スクリーンで、
あの「どーん」、「ぼーん」、「ばーん」を観て、
「やっぱりアホでしたわ...」と思うんだろうけれど、
それはそれで楽しそう。

で、本編


これから観たいと思っている方も多いでしょうから、
あらすじは控えます。

出だしから印象的。
ドラムの音が全編を通して効果的に使われています
(ドラム好きな方にはツボな映画だと思います)。

出来れば、
冒頭の引用を覚えておいて下さい。
冒頭に引用がある映画は結構ありますが、
そこにテーマやそれに類するものが秘められていない方が稀。

バード/バットマン。
これは言及するまでも無いですね
(ちなみに、マイケル・キートンが演じたバットマン。
小学生の時におとんに連れて行って貰って映画館で鑑賞。
お陰で、「あれから20何年~」を本当に観る事になった)。

印象的なカメラワーク。
継ぎ目の無いカメラワークにはただただ圧巻。

エドワード・ノートンの「怪演」
(この人、怪演が多いですね。
お陰で、とても大好きな役者さんです)。
「これ」無しには作品が成立しない気がしてくる程でした。

他にも他にも...。

余りにも現代(いま)な会話も、
そこに含まれるアイロニーとアイロニー過ぎる現実も、
家族のややこしい問題も、
愛のややこしい問題も、
全てが同じ電車に乗って(=同時に一緒くたに)進んで行きます。
月並みな言い方ですが、
やはり観せ方が上手いですね。

最後の方で疑問が数点浮かぶと思います。
「何故?」と「で、どうなったの?」。

「何故?」は説明不能だと思います。
人の行動が全て説明可能だなんて、
言うまでもありませんがナンセンスです。
基本的に、
性質的に、
理由は後からやって来ます
(個人的には、
同じ様にジキルとハイド的「下敷き」を持った、
"Fight Club"へのオマージュかなとも思いました)。

「で、どうなったの?」は、
ひょっとしたら冒頭の引用に立ち返っても良いのかも知れません
(余りにも「ブンガクブ的」な見解で申し訳有りません)。

しかし、
字幕が黄色だった事には少し驚きました。
個人的に、
日本語訳はもっと汚い言葉で良かった気もします。
その方がオリジナルの科白に忠実だと
(赤裸々過ぎる言葉に「え?」となるかも知れませんが)。
ひょっとしたら、
アメリカ英語では汚い言葉が常態化しているので、
あえて普通に訳したのかも知れませんが。

何より、
映画が始まるまで原題を知らなかったので、
タイトルが出た時に、
ちょっとした表層雪崩の様な違和感を感じました。

Birdman : Or (The Unexpected Virtue of Ignorance) 

'Virtue'には「奇跡」という意味はありません
(帰宅してからリーダーズ英和辞典でもチェックしました)。 
「無知の予期せぬ美点」、
だと伝わり辛いと思っての意訳だと思うのですが、
作品を観ている限り(=文脈)においては、
やはり「美点」とか「長所」の方が「正しい」のでは無いかと感じました。
まぁ、
「奇跡」でも意味は通じるだろうし、
そんな細かい事なんてどうだって良いかも知れませんが。


しかし、
良い映画館ですね。
可能な限りこちらを利用したいと思うくらい好きな映画館です。
いつもリラックスして作品を鑑賞させてくれるので、
本当にありがたい空間です。

ちなみに、
何故だかtrailerではBGMとして使われていたこの曲。
 ひょっとしてrevival hitするのかな?
と思っていたけれど、
本編では一切使われていませんでした
(なので、revival hitは無いかも知れませんね)。


随分長い間、
映画館で映画を観る事から遠ざかっていたのですが、
昨年末から不定期に通う様になって、
映画館の魅力をじんわり、しっかり味わっています。

「次は何を観に行こう」

頭の片隅でそれを考えながら、
一週間を過ごすのも楽しいものです。

SIMON

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