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長野県松本市 ユニセックス セレクトショップ Simon's&co.(サイモンズ&コー.)

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2015年10月7日水曜日

aliens


こんばんは。

8.2 / 19.6 ℃ 晴

バイクにと、薄手のコートを出しました。


10/6

朝ご飯を食べ終え、
「今日、何しよ」と考えているとチャイムが鳴る。
国勢調査の人。
やっと来た。
余りにも来ないから心配していたけれど、
どうにかまだ国民としてカウントされているみたいだ。
記入をささっと済ませ、
台所のマットを洗い、
掃除機を掛け床拭きをし、
それでも「今日、何しよ」が思い浮かばず。
仕方なく細々とした事を次から次へとこなし、
コーヒーを入れる。

気が付けば11:30。

「このままではいけない」の、
「このまま」以外が思いつかない。
それでも外出する用意を始める。
行く宛を持たない自分に違和感を感じながら。

12:00になるかならないかで自宅を出る。
プランもランチも持って無い。
気持ちの良い天気に誘われるままに行こうと、
ふらりと坂を登り始める。

「花のある生活は良いよ」。
ラジオでそう言っていた人が居た。
確かにそうかも知れない。
生活の場に「花」を持ち込むと、
文字通りに「彩り」が加わるのだろうと。

名前の分からない花 pt.1


名前の分からない花 pt.2


自宅から10分程の青果市場に着く。
数種のぶどうが売っている。
美味しそうだと思うけれど、
ひとりで食べる事を考えると、
日持ちのしない果物には中々手が出ないのも確か。
臆病なのか少食なのか。
あるいはどちらでもあるか、
どちらでも無いか。

枯れ果てた道端の向日葵に、
アイデアが枯渇した自分を見る。
ぶどうの様な瑞々しさが、
少なくとも頭の中に無い。

「迷った時は困難な道を選べ」

で、
困難(は無いけれど、
とても地味)な道を選ぶ。

「この道を行けばどうなるものか」

「どうなるものか」は、
すぐに分かった。
塩尻を抜けて岡谷を抜けて諏訪に着くんだ。

ぼちぼちと歩き始める。

山麓線を歩いている人は居ない。
皆無。
車が素敵な速度で通り過ぎて行く。
ツーリング日和だったのでバイクも沢山。
歩いているのは僕だけだ。

時として、
地味な事が一番アヴァンギャルドなんだと僕は知っている。
身を以て。

道すがら、
沢山のスズメバチに出会う。
元気なハチ。
事切れそうなハチ。
事切れたハチ。
その他にも、
結構な数の虫の亡骸を目にする。
その傍らでは、
太陽の光を浴びてキラキラと輝くススキが風にそよぐ。
移り変わる「季節」が目の前にある。

首筋を汗が伝う。
t-shirt一枚でも暑い。
ハーフパンツで来れば良かった。

歩きながら、
脳裏を瞬いて過(よぎ)る言葉を蚊を叩く速度で掴んで、
それらを吟味し整理する。
それをずっと続けていると、
歩きながら夢を見ているみたいな気がしてくる。

塩尻峠の頂上


ここからは下り。
BGMをBen Harperの"Live From Mars"(disc 2)に変える。
このdisc 2、
とても「秋」だと思う。
耳をすませて歌詞を追う。
ちょっと寂しくなってくる。
とても「秋」だと思う。
久しぶりにしっかり聴いて、
改めて名盤だと思った。

下諏訪

「御田町は結構変わった」と聞いていたけれど、
新しい綺麗な戸建てがポツポツと、
まるで生えたての「きのこ」の様に建っていた。
聞いていた通りだ。

平坦地に入るまでには汗も完全に乾き、
諏訪大社に辿り着いた16時には長袖が必要な気温。
途中で買い食いしたりして4時間。
'暇人 no heaven~'
johnの名曲を頭の中で「置換」替え歌。

暇人でも、
暇人のまま一日を終えたく無い日だってある。

(乾杯ー!ならぬ、)
参拝ー!


厳かな気持ちで下諏訪駅に向かう途上、
「金券ショップ兼古物商」の「和」な佇まいのお店に、
2mはありそうなエイリアンが2体
(腰下は風景画で隠されている。
ひょっとしたらR指定かも知れない...)。
この光景の異様さに暫し身動きが出来なくなる。
この2体の前にスタンドマイクを置いて、
「どうも〜エイリアンズです〜」と、
漫才かコントを繰り広げる姿を想像して楽しんでいると、
通りすがりの小学生の男の子が僕の横にやって来て足を止めた。
少年は、
「エイリアンズ」を見て、僕を見て、
また「エイリアンズ」を見て、僕を見る。
その視点のシーソーに、
どういう形で僕が乗っているのかが少し気になったけれど、
「大人(ら)しく」無視する。

「Simon'sの店先にスフィンクスの様にこの2体を立たせたらどうだろうか?」
(ゴスのお店に早変わり)
「もしくは店内でマネキンとして使用したら?」
(ゴスのお店に早変わり)
たちの悪い想像が大きな翼を広げ、
無害で楽しい時間を翔ぶ。

しかし、
この2体を売ったのは誰だろう。
この2体を買ったのも凄いな。


下諏訪駅に着くと、
電車が丁度出たばかりだと知る。
次の電車は「きっかり」1時間後。
エイリアンズの前で時間を使い過ぎた事が分かる
(盆に帰らないなら、せめて正月にでも。
あ、「盆」違いか...)。

何用かは全く分からない電車。
そして夕暮れ。


自宅の「最寄り駅」に着く。
そこから自宅へは上り坂。

40分少々で帰宅。


個人的に、
人は歩く速度で考える様に出来ているのだと思う。
少なくとも僕はそうだ。
ランニングをしている時や自転車に乗っている時。
バイクに乗っている時や車に乗っている時。
どれにおいても「考えている」のは確かだけれど、
歩いている時に「考える」速度に、
一番の調和を感じる。

心も穏やかになる。


いつもながら、
「何仕様」かは分からないblogで新しい一週間がstart。

今日もありがとうございました。


SIMON

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