こんばんは。
-0.7 / 8.6 晴
◇
3/7
晩御飯を作って食べ、
使った食器と調理器具を洗う。
その後、
翌日のサンドウィッチを作りながら、
作り置きの為にと鶏の手羽元を炒める。
食事のバランスと調理の手間。
器用では無い人間も、
必要に迫られれば器用になって行く。
幸か不幸か、
インスタント食材と店屋物には興味が持てないし、
ひとりの外食は余り楽しいものでも無い。
それなら、
残された選択肢を肯定するしかない。
そもそも、
そういうのが全く苦にもならないのだけれど。
3/8
自宅を後にした時の外気は-2℃。
都内との気温差を考慮して服を選ぶのは、
控えめに言っても至難の業。
松本に移住して来てから、
自転車での登坂を含め何度も登った山がある。
自宅からそのまま歩いて登りに行けて、
標高も2,000m弱という程良いサイズの山だ。
山頂手前には誰も住まなくなった素敵な山小屋があり、
辺りに鹿が散見されることもある。
中腹では猿の啼き声を聞いたこともあるし、
(直接お会いしてはいないけれど)熊だっている。
その山の名前が全国に広く伝えられる事が起こるなんて、
全く考えた事もなかった。
時には口を噤まなければならない事がある。
バスには、
春休みの高校生がジャムの様にみっちり詰まっている
(何故か女の子が多い)。
お陰で、
間違えて修学旅行のバスに乗り合わせてしまったみたいな、
居た堪れない程の場違い感を味わう。
持って来たイヤフォンが密閉式で無かった事を後悔する。
読みかけの本を持参しなかった事を後悔する。
そして、
彼女たちは眠らない(出来ればここには傍点を打ちたい)。
話題が尽きる気配は微塵も無く、
延々と環状線みたいに喋り続ける。
しかし、
この子達もあと10年もすれば、
その半数はお母さんになっているんだろうな。
そう思うと、
不思議な感慨に囚われる。
同時に、
スライ&ザ・ファミリーストーンの
'babies makin' babies'が頭に浮かぶ。
悪くない、悪くない。
岡谷インターチェンジの周りで、
遺失物の様なススキの群れが風にそよそよと揺れ、
「行ってらっしゃい」と手を振る。
府中辺りでは、
ハクモクレンが今にも開花しそうにふくふくと蕾を膨らませている。
「こちら」と「あちら」の違いを目の当たりにする。
いや、
「あちら」と「こちら」の違いかも知れない。
物理的な位置と日常が依拠する場所。
どちらを優先して語れば良いのだろうか。
都庁の横を通り過ぎる。
新宿
高島屋を通り抜ける。
海外の人が沢山。
爆買いは縮小傾向だとは聞くけれど、
インバウンドの花がそこかしこに咲く。
明治通りを南下。
早足でドンドン人を抜き去って歩く。
恵比寿
Re made in tokyo japan 17HS
素敵なitemsが変わらず多い。
華美でも奇抜でも無く、
地に足のついたスタンスで日常を彩ってくれる。
それがReさんの魅力だと思う。
早川さんと暫く歓談。
引き返して青山。
Tieasy 17AW
TATAMIZE 17AW
変わらず信頼感のあるitemsをリリースし続けるTieasyさん。
独自の世界観を追求するTATAMIZEさん。
服部さんと加賀さんと暫し歓談
(八重畑さんはおらず)。
still 青山
SHOE&SEWN 17AW
新作も含めて変わらず素敵なshoesには、
実直なモノヅクリの姿勢が窺える。
森本さんと暫し歓談。
close to 原宿
DECHO/NAPRON 17AW
素敵だと思えるheadwearやapronが沢山。
日常の延長を素敵に助長。
そんなbrandsだと思う。
全てを終えたのが18時前。
そこから少しだけあちこちのshoes shopを覗く。
それらのお店にも海外の方が多く、
片言の英語が命令形だったりする
(店員さんがムスッとするのも無理もない気がする)。
とあるお店に入り、
お店の女性に「こんにちは」と語り掛けると、
気を許した様な笑顔が返ってくる。
ひょっとしたら久しぶりの日本人だったのかも知れない
(それでも、気になったshoesのサイズは無かった)。
そろそろ潮時だと思い、
新宿まで歩き始める。
目の前を歩く男の子の靴が、
ぞんざいに扱われた事で、
焼け落ちた遺跡みたいに悲惨な有様になっている。
出来ればこの靴にはなりたく無いなと思う。
クオリティーについて、
物の扱いについて、
大人が伝えなければならない事が沢山ある様に思える。
ネットで拾う情報は玉石混交(石の方が多い)だから、
大人も大人で見極めなくちゃいけないんだけれど。
勿論、
無数にある選択肢(お店)の中の一つとして、
そこには僕も与しなければならない。
変わらぬマントラの様に、
「永く使えるもの」を、
即効性よりも遅効性を重視して提案し続けることを通して。
(「上手く出来ているんだろうか?」と少し困惑)
15.6kmの「散歩」を終え、
日付を跨ぐ事なく帰宅。
日帰り出張で生じる時差ぼけを宥める為に、
ワインを飲みながら本を読む。
ワインのお陰か本の力か、
時間を忘れて没頭する。
ふと目を向けたデジタル時計が3時を指していたので、
仕方なく灯と共に自分のスイッチを落とす。
SIMON
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