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長野県松本市 ユニセックス セレクトショップ Simon's&co.(サイモンズ&コー.)

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2015年9月8日火曜日

come rain or shine


こんばんは。

20.2 ℃ 雨


アラームに目を覚まし、
空の灰色が滲む天井を布団の中から見上げる。
一日のスイッチを入れるのを尻込みしていると、
去りゆく夢がその尻尾で僕の足を払い、
新たな夢に僕を突き落とす。

夢が夢を強要するなんて、
おかしな話かも知れ無いけれど、
そういう事も確かにある。

瞬きしただけだと思うも、
時計は1時間進んでいる。

1時間の瞬き。
おかしな話かも知れ無いけれど、
そういう事も確かにある。

布団から這い出し、
朝食の用意を始める。
その手際と速度に頭の覚醒具合を量る。


車を「転がす」という言い方が好きだ。
「運転する」より趣があるし、
日に焼けて色の抜け切った気障(きざ)さもある。
「お茶しに行く」と同時代的な言葉かもしれないが、
「お茶しに行く」はその「褪色具合」も含め好みではない。
わがままなんだろうか?
そんな事を考えながら車を「転がす」。
ただでさえ鈍い色のぐるりを、
サングラスがより一層鈍くしてくれる。
その時(歴史は動か無かったけれど)、
車内に切ない歌が流れる。
帰る家を持たない類のセンチメントとしばし戯れる
(染まり切ら無いのが年の功。
それは進化であり、同時に退化だと思う)。
歌が終わると、
室内に迷い込んだ羽虫の様にそいつを窓から出してやる。
それでも鱗粉の様な余韻は暫く居残る。
その居残り具合に精神状態を量る。


「雨だろうが晴れだろうが」

そう言い切れるかどうかも、
やはり「物差し」だと思う。

SIMON

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