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長野県松本市 ユニセックス セレクトショップ Simon's&co.(サイモンズ&コー.)

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2015年3月11日水曜日

hole, a

こんばんは。

(2/2)

予報通り寒くなりましたね。


3/10

朝ご飯を食べ終え、
歯磨きしながら表を見ると爽やかな陽光。
歯磨きを終え、
運動しに出掛けようと着替えを済ませるまで約5分。
スニーカーを履いて玄関を開けたら
吹雪。
で、
スイッチバック。
着替え直してパジャマ姿に戻り、
ふて寝。


改めて起床し遅めの昼食を摂り、
またまた岡谷スカラ座へ。
岡谷スカラ座、良いですね。
メジャー映画中心のシネコンなのに単館映画専門の映画館みたいな感じで、
リラックスして映画を楽しめます。

で、
「遂に『フィフティー〜』」...
と言いたい所ですが、
あれを独りで観ても楽しいのかは不明
(多分、楽しく無いと思う)。

今回は、
ユニークな事で知られるフランス人監督の作品を観賞。

本編の前、
風に立つライオン』の「予告編」で目頭が熱くなる
(あの曲を好きな人なら多分分かって貰えるんじゃないかな。
映画館で観た邦画作品が極端に少ないから、
観に行っても良いかも知れない)。

で、本編。


二卵性双生児の兄、
主人公の「天才」T・S・スピヴェット君(10歳)。
二卵性双生児の弟のレイトン。
現代をカウボーイとして生きるお父さん。
昆虫博士のお母さん。
エンターテイナーになりたがっている歳の離れた姉。

スピヴェット君が権威ある科学賞を受ける為に、
家族に何も伝えず、
モンタナからワシントンDCに独り旅に出るロードムーヴィー。

旅に出る1年も前に、
スピヴェット君の二卵性双生児の弟レイトン
(まるでbuddy leeの生き写し)は、
不幸な事故によって亡くなってしまいます。
そして、
1年経っても家族のそれぞれが、
それぞれでそこから抜け出せないでいる。

終盤、
スピヴェット君のロードトリップの果てに、
家族が再び堅く結ばれる兆しがあります。
幸福とか愛とかは高尚なものでは無くて、
そこにあるだけで貴重なんだ、
という兆しが。

ストーリーはシンプルですが、
映像がとても綺麗。

アメリカ大陸横断。
憧れます。



映画を観終え、
自分に重ねて思う事がありました。
誰でもそうかも知れませんが、
大事な人がこの世から居なくなれば、
心に大きな穴が開きます。
その人の大事さに応じてその穴は大きくなります。
裏を返せば、
穴の大きさにその人の大事さを知らされる事になります。
そして、
時間が経ってもその穴は決して埋まりません。
穴の縁(ふち)の輪郭は薄くなりはします。
穴の縁(ふち)のギザギザは時間という砥石で削られ、
思い出の風が吹いても、
それが引っ掛かって心痛をもたらす事は減るかも知れません。
ですが、
穴は決して埋まりません。

勿論、
人によって喪失感の形や色が違うのだとは思います。
それでも、
穴は消えない。

分かる人には分かって貰えるのでは無いでしょうか。



3/11

あれから4年。



P.S.
映画の中のお母さんの台詞、

「凡庸さは心のカビ」。

素敵な言葉だと思う人も多かったのでは無いかと思いますが、
それを実践して生きるのはそう簡単でも無いのでは、と思います。
良い言葉でもそれが生きなければ意味はありません。

ちなみに、
「凡庸さ」は環境では無くて、
自らの在り方が招くのだと思います。
言わずもがな、
かとも思いますが。


「映画って良いですね」

SIMON

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