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長野県松本市 ユニセックス セレクトショップ Simon's&co.(サイモンズ&コー.)

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2021年10月1日金曜日

脱線


こんばんは。

17.5 / 20.1 ℃  雨or曇

「僕より先に打つべき人がちゃんと打てたのだろうか?」

そんな風に考え、
自分の番を後回しにして来た。

先日、
「キャンセル待ちという手もある」
と教えて貰い、
「それなら無駄を省けるのかも知れない」と申請。
翌日(本日)、
「キャンセルが出ましたがどうしますか?」との電話。

ご注文頂いた商品の出荷を見届け、
その足で会場へ。

待ち時間、
持参した本を開くと、
ゆっくり船が岸を離れる様に、
別世界にトリップ。

言葉の魔力を初めて発見した様な、
異様でありながら懐かしい興奮を覚える。
こんな感覚、
いつ以来だろう。

思い出せない。

でも、
確かにそれはあって、
だから今も読書を止められないんだとは思う。
詩であれ、散文であれ、何であれ。


「お客様、大変お待たせ致しました」
と個室に招き入れられる。
お客様、なんだろうか?
分からない。
左腕に思った以上の痛み。
それに続き、
「これからワクチンを入れて行きますね」
との声。
親切、なんだろうか。
たぶんそうなんだろう。
親切には色々な形がある。

続いて、
「注射した箇所に絆創膏を貼っても良いですか?」
と尋ねられる。
ここで「嫌です」
と答える方はどれくらいいるんだろうかと思いながら、
曖昧な「どうぞ」を返す。
どちらに転んでも、
俎上の魚でしかないのだから。


接種後の待機時間15分も、
本の世界に揺蕩う。

どこかで、
言葉が痩せている気がする。
自身は勿論、
自分を取り巻く世界全般でも。

それでも、
その芳醇さを噛み締めながら、
丁寧に生きている人もいるのだと思う。
少なくとも、
本の中には居る。

そこには救いが在る。


帰り道、
赤信号に阻まれ、
何処かのサーカス団が喜んで使いそうな何かが目に入る
(足に紐を括り付け、
笑顔で逆さ吊りになってクルクル回るやつだ)。

何故か、
見ていると少し切なくなる。

何故なんだろう?
自分でも分からない。

名前がない感情、
理由がない感傷。


中抜けからお店に戻り、
新たに梱包をする。

ご注文頂いた商品を梱包する度に、
「この人に会える可能性が、
会えない可能性を上回る確率は低い」、
と思う。
いつも。

だから、
一つ一つを大事にしたいと思う。

上手くそう出来ているかは定かでは無いけれど。


と、
冗長な脱線。
冗漫な道草。

明日は通常ラインに戻りますのでご安心を。


さてさて、
もう週末ですね。

お近くに来られた方は是非Simon'sへ。

遠方の方とお時間の無い方は、



をご利用下さいませ。


それでは、また明日。

SIMON

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